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日本は戦後奇跡的な経済復興を遂げ、世界でもトップクラスの経済大国にのし上がりました。しかし、バブル崩壊後、行き過ぎた経済至上主義の結果、拝金主義が蔓延し、中小企業だけでなく一流企業と呼ばれる大企業でさえ、重大事故や、偽装など不祥事が後を絶えません。どうして不祥事が絶えないのでしょうか。
かつて日本には「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という近江商人の商道徳という考え方がありました。会社の為、顧客の為に働きその結果、信用、信頼というものを築き上げ、世間に認められることによって利潤となり返ってくるといった考え方です。現代風に言えば、従業員、顧客、取引先、株主、地域社会など、企業を取り巻くステークホルダー（利害関係者）の事を考えて企業経営をすることです。企業は社会の公器であり、社会形成、人の営みにあたって絶対必要な要素です。しかし、その企業経営において自社の利益のみを優先させてしまっているように感じられます。物事を真っ直ぐに厳しく見つめ、凛とした姿勢で臨む経営者が今必要とされています。
２００８年度凛とした経営者育成委員会では、企業は何の為に存在するのか、誰の為に存在するのか、今一度立ち返り、そのトップである経営者にとって必要な資質は何であるかを検証し考察致します。経営者にとって自社の利益だけを追い求めるのではなく、ステークホルダーを含めた企業活動全体がＷＩＮ−ＷＩＮになることが重要であり、そうすることによって社会の中における自社の企業価値向上にも繋がるということを発信致します。
青年会議所メンバーはそのほとんどが青年経済人あり、また我々と同世代の経営者とその予備軍がこの豊橋には多数います。社団法人豊橋青年会議所からこのような考え方を発信することにより多くの凛とした経営者が生まれ、明るい豊かな社会が築かれる一助になると確信致します。 |
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