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戦後の高度成長を支えた中央集権的で画一的な国の運営は限界を迎え、各地方・各地域における特性を生かしたまちづくりが求められる様になりました。それは今後１０年、２０年以内には確実に導入されるであろう「道州制」により、更なる加速度を帯び、我々の住むこの地域にも不可避な問題として降りかかってきます。
地域に目を移せば、我々が住むこの東三河は、日本有数の農業を支え、生活用水として人々の命を守る豊川水系、日本の工業を支える工場群、日本屈指の車の輸出入港である三河港、人々や企業を他地域と結ぶ玄関としての豊橋駅など数えきれない程の財産を共有しています。我々の生活基盤は市町村の枠に納まらず、行政区画とは異なる生活圏として別の境界を持っています。
２００８年度広域まちづくり推進委員会では、「道州制」「地方分権」といった中央からやってくる流れを調べ理解した上で、この地域の産業構造・自然環境・文化を見つめ直し、新たな枠組みにおいて、市民自らが主導権をとり、自らの声を強く反映し社会を構築していくための備えを行っていきます。そして、この地域に住む人々と共に、この地域ならではの「自立」を考えていきます。
地域としての「自立」は、これからの時代をたくましく生きていくと共に、地域としての「個性」と「競争力」を更に強いものにしていくでしょう。そして近い将来、この地域が新たな時代をリードしていく存在となり、遠い未来まで豊かで生活しやすい地域であり続けると確信しています。 |
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