市制100年という節目の年を迎え、次のステップへと新たな歴史を切り開くべく一歩を踏み出した豊橋市。そして我が社団法人豊橋青年会議所も55年の長きにわたる歩みの中で、常にとよはしのまちを想い、様々な形での提言や情報発信、更には具体的な行動によって、明るい豊かな社会の実現を目指してきました。
JCの事業に市民が参加し、まちづくりを体感することによって気づきを得、行動を変えるきっかけを作り出すことは、まちづくりにとって大いに価値のある大切なことです。一方、年々低下を続ける投票率をみても明らかなように、市民の政治に対する無関心さや無力感は高まるばかりです。政治とは一体何でしょう。それは、社会のあり方を市民自らの手で選択すること、突き詰めれば、まちづくりそのものと言えるのではないでしょうか。つまり、政治への無関心=まちづくりへの無関心にもつながるのです。こうした状況を打開するため、市民の意識改革に向けた活動も積極的に行っていかねばなりません。そうした啓発活動と、事業としてのまちづくり活動、この二つの歯車がうまく噛み合ってこそ、真の市民主権、市民による主体的なまちづくりの実現が可能になると考えるのです。
本年度、とよはしの未来創造委員会では、まちづくりにおける使命を、Jayceeとしては、メンバー個々人が青年経済人として内向きではなく外向きに、つまり社会に対して影響力をもつ人材となるべく自ら政策を読み解く能力を高め自己研鑽することであると考え、またJCとしては、まちづくりには市民の政治参加意識の高揚が不可欠であるという認識のもと、意識変革を促すために具体的な行動を起こすことであると捉えます。そして、直接的に市民の意識に訴えかけることによって、このまちに暮す人々がより主体的にとよはしの未来を考えるきっかけを作り、自分たちこそがよりよいまちづくりを実現するための鍵を握っている真の主役なのだということを再認識し、より積極的に行動していただくための事業を展開してまいります。また、マニフェスト型公開討論会の有効性の検証と実施可能性も、そのための具体的な手法の一つとして検討いたします。
市民が政策そのものを拠り所として一人ひとりの思いを地域の行政に託すことで、市民の意識もより能動的になり、また、そのような機会を通じて一人ひとりが真剣に考え行動していくことこそが、とよはしへの愛着を一層深めることにつながるとともに、輝かしいとよはしの未来創造に向けての一助となるものと確信いたします。
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